051155 ランダム
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銀の月 蒼の風 黎明の海

銀の月 蒼の風 黎明の海

第十七話







 さて、どうやってあやつをこらしめようか。我の戯れの邪魔をする愚かな蛇。


我の玩具にしてやろうか。それとも、我の糧となってもらおうか。あぁ、楽しみだ。


我の計画を邪魔する者は、たとえ、仲間とて容赦はせぬぞ。











第十七話 ~戯れ~









 は~い、実況中継しているのは、皆のアイドルの夜月ちゃんでぇ~っすvv << キショイ;


ウザイ管理人は放って置いて、只今、シカとテマリちゃんの試合中でっす♪


もち、戦っているシカは影分身でございます~ 手抜きですねぇ~ 手抜きですよ~


シカ曰く『弱い相手(女等)は影分身で十分だ』だそうですぅ~ 男女差別ですね~


私の試合はサスケ vs 我愛羅の前だそうです~ 次ですね~ ハッキリ言って面倒ですぅ~


だって、雑魚じゃん?





「はぁ、雑魚なんか影で十分かぁ。私も影にしよっかな~」


「やめろ。お前、影苦手だろうが」


「うっさい、ナル;」





 悪かったね苦手で! 私だって完璧な人間じゃないんだっ ってか、人間じゃないんだけど


とにかく、完璧じゃないの! 私は普通なのっ << 普通じゃないだろ;





「思想に耽っている所ワリィんだが、お前の試合だぞ」


「あ、シカおかえり~ 私の試合か~ シカ代わりにやんない?」


「馬鹿なこと言ってないで早く行け」





 私はナルトに押されて下に落ちた。着地してナルト(今は変化中 / 影分身は別)を思いっきり睨んだ。


『後でお仕置きしてやる』と恨みがましい眼で見て、対戦相手を見る。その相手を見て後悔した。


見た目で判断してはいけないと言うが、コレを見たら絶対言いたくなると私は思う。


相手は、木の葉丸の友達であるウドンにそっくりだ。ハッキリ言って凄く弱そう。


まぁ、私の基準は火影より弱かったら全員『弱い』という枠に入るのだが。


これは流石に弱すぎだろう。





「仕方ない。さっさと終わらせよ」


「余裕ですね」


「だって、アンタ弱そうだし。ってか、弱いだろ」





 ウドン似の忍びは下忍が出せる筈の無いほどの殺気を私に放つ。よく見て見たら額宛のマークが音符だ。


という事は、コイツは大蛇丸の部下という事だ。




 良い見せしめになる。大蛇丸を殺る前にコイツでデモンストレーションでもするか。


そうときまったら、行動あるのみっ





 私は片手をウドン似の忍びに向けて術を発動させる。





「“闇遁 封身襲の術”」





 相手の忍びの前にブラックホールの様なものが現れた。そして、相手の忍びを取り込もうと


吸い込み始める。私は外に被害が出ないように、ブラックホールと相手の忍びの周りに


結界を張った。吸い込む威力はどんどん増していく一方。





「くっ っ」


「ほらほら、降参しないと...........死んじゃうよ?





 くっ、と喉を鳴らして低く嗤う。いつもの私じゃない行動にナルトとシカが慌てているのが分かる。


念話で【もうやめろ】と言ってきているが、無視する。術の威力を上げて、相手を吸い込む。





「うわぁぁぁあああぁぁぁああぁぁあ」





 相手は当等ブラックホールに吸い込まれていった。場内に悲痛な叫び声が木霊する。


私は術と結界を解いた。そして、試験管を見る。試験管はハッとし冷や汗を流しながら勝者の名前を言う。





「勝者、天紫 夜月!!」











 このとき、誰も予想していなかった。夜月があんな行動を取る事を。夜月にとっては


それは戯れ程度。しかし、木の葉にしてみれば、それは脅威の対象となる。


さぁ、夜月はどうするのだろうか。ナルトとシカマルはその夜月の姿を見てどう想うのだろうか。


それは、誰にも分からない。分かっているのは、とてつもない事が起こるだろうという事のみ。











































06/02/25


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